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<プロジェクトに参加したボランティアに対する道具や安全面の説明>

 

プロジェクト作業当日における安全面の説明については、既に述べました。救急処置や道具の安全な使い方が、その説明の基本となるものです。どのグループにも、プロジェクト毎に救急処置のトレーニングを受けた人がいなければならず、また、動力付きの道具を使用する予定があれば、救急処置の資格保持者がいなければなりません。もし有資格者が救急処置についての説明をしない場合は、説明の中で有資格者がいることをはっきりと知らせなければなりません。説明では、考えられる全ての内在する危険について明確に知らせ、また、作業中に起きる可能性のある危険についても注意を喚起する必要があります。当然のことながら、重要なことを押さえつつ、楽しく聞けるように話さなければなりません。

 

説明によって、いつも参加しているボランティアは大切な点を思い出すことができ、新人ボランティアは質問する機会を得ることができます。このような機会は奨励されるべきもので、あなたは些細な質問にも答え、グループの会員と話し合えるような雰囲気をつくらねばなりません。新人ボランティアが既存のプロジェクトに多数参加した場合には、彼らにに対して基礎知識をより詳しく説明する時間を取るのは大切です。

 

<救急箱>

 

どんなに危険をうまく回避しても、遅かれ早かれけが人が出るでしょう。救急箱を準備して、全員が救急箱の場所や、誰が救急処置をしてくれるのかを知っておかねばなりません。

 

通常10人から12人のグループ向けの標準的な救急箱には、以下のものが含まれています。もしも、刺のある下草の刈取りや、同じ現場でも複数の場所で作業するなど、通常の救急箱で足りない場合には予備の救急箱を用意しましょう。

 

標準的な救急箱の内容:

 

手引書 1冊

 

個別に包装された殺菌済みの絆創膏 20枚

 

殺菌済みの眼帯 2枚

 

個別に包装された三角巾 6枚

 

安全ピン 6本

 

個別に包装された薬物処理していない殺菌包帯(中サイズ) 6枚

 

個別に包装された薬物処理していない殺菌包帯(大サイズ) 2枚

 

個別に包装された薬物処理していない殺菌包帯(特大サイズ) 3枚

 

体液接触防止のための弾力性のある、あるいはゴム製の使い捨て手袋

 

眼の洗浄が水道水でできない場合に備えて、未開封の使い捨て容器入りの消毒水、または、消毒済みの(0.9%の)生理用食塩水を、最低でも900ml準備しなければいけません。

 

 

 

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