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選んだトレーニングの主題に関して、幅広く習得できるように、週末の時間をより有効に使ったコースの運営について、じっくり検討しましょう。屋内と屋外での演習のバランスが取れたプログラムをつくりましょう。

 

コースの運営や予約全般の業務は、グループ内で役割をあまり分担していない会員に担当してもらいます。

 

地域で開催されるコース

 

特定の要望に対応するために、地域レベルのトレーニングがBTCVによって運営されることもあります。通常、地域内の複数のグループと合同で行われ、遠方に出かけられない人や、一泊でも自宅を空けられない人にはより好都合です。地域で開催されるコースの詳細については、地元のBTCV事務所で入手可能です。また、BTCV事務所は、あなたが要望するトレーニングの内容に対応できる、他の組織を紹介することもできます。

 

全国的に募集されるコース

 

テクニックを磨くコースは、BTCVのトレーニングプログラムの中でも重要で、技術促進コース(Developing Skills course)のリストの一つを見れば、実に多岐にわたったコースが提供されているか分かるでしょう。正式にBTCVに加盟しているグループの会員には、受講料の割引が適用されます。コースは、生け垣づくりや森林管理から、救急処置や写真撮影法にまでわたっています。自然休暇合宿(Natural Break holidays)も技術習得に最適です。組織運営技術を学ぶコースも同様に大切で、特にグループやプロジェクト運営に携わっている人に適しています。これには、グループの指導方法、現場の査察、心身障害者ボランティアとの作業方法も含まれます。この他、適切なトレーニングを提供できる組織や機関として、環境保全指導者ネットワーク(Environmental Trainers Network)、国立ボランティアサービス協議会(National Association of Councils for Voluntary Service)、技術支援ネットワーク(ACTAC)、地域の大学や社会教育センター(community education centers)があります。

 

<一般市民の啓発>

 

実践的な環境保全活動は、あなたのメッセージを伝える絶好のチャンスで、なにも、他の人が働いているのを見るのが好きな人がいるというためではありません。あなたが長期間にわたるプロジェクトを行っている場合には、現場に掲示を出しましょう。短期のプロジェクトには、「あなたの町の環境保全ボランティアにより、本日この現場で環境保全活動が行われています。」と知らせる簡単な広告を、サンドイッチマンのようにぶら下げるのも愉快です。このような用途に合った大きなステッカーは、BTCVの地域グループユニット(Local Groups Unit)で入手可能です。あなたのグループについて説明したチラシを何枚が持参し、通行人が質問をしたら答えるようにしますが、プロジェクトの作業に邪魔にならないようにします。あなたの行動に気分を害する人がいたら、わきに連れて行って、あなたの活動やその理由を説明しましょう。忙しい現場では、質問に対応する係を決めるとよいでしょう。

 

プリマス・ミッドウィーク環境保全ボランティア(Plymouth Midweek Conservation Volunteers)は、放置されていた都心部近くのエッグバックランド谷戸(Eggbuckland Vale)を、教育の場につくりかえました。同グループは階段をつくり、小道を改修し、池と湿地のネットワークをつくって、教育的価値を高めるとともに、行きやすくしました。現在、同グループは地元の学校と彫刻家と共に、彫刻の小道をつくるために活動しています。

 

<持続可能な環境保全のための教育>

 

以前、人々は「私たちの自然環境の保全は全てとても順調だが、ところで、本当のところは一体どうなっているんだろう?」と話していました。明らかな答えの一つは、皆がどこからか活動を開始しなければならないこと、誰かが地元の環境に気をつけなければならないこと、そして、もし皆が環境保全ボランティアだったら、地球はもっとよい状況になるのだということを指摘することです。

 

 

 

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