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<資金集め>

 

お金を使うことが、時々、難しいと感じる人は、お金を集めることはより一層難しいはずです。中にはお金を集めるのが大好きな人もいますが、お金集めが全く嫌いな人もおり、一般的にそのような人は結局、資金集めがあまり得意ではありません。資金集めの秘訣は資金集めが好きな人を探し、資金集めをしてくれるようにその人を助け、励ますことです。

 

大半のグループは、ある程度の資金ならかなり容易に集めることができます。50人のメンバーがそれぞれ会費として4ポンド支払えば、ニュースレターの配布に必要な基本的な費用は集めることができるかもしれませんが、道具を購入したり、バンを借りたりし始めるとその資金はあまり長くもたないでしょう。もしも、あなたのグループの規模を大きくする予定があるならば、新しく森林地の植林計画を立てるのとまさに同じように、資金集めの計画を立てる必要があります。グループの会員を会員以上の存在として見てみましょう。会員はあなたのグループにお金よりずっと貴重なもの、つまり時間を提供しているのです。グループを訪ねてくる人はグループを支持してくれますが、決して作業に出てくることはありません。そういう人はあなたのグループの資金集めを援助したり、財政面の援助に興味をもっているかもしれません。

 

どれくらいの資金を必要としているのかは、グループがどんなことをしたいのかどうかに大きく関わってきます。そういう理由で、この章は計画の章の後に来ているのです。活動計画を立て、おおよそ、いくらぐらいの資金が必要になるのか計算しましょう。それから、その資金をどこから調達するのかを検討しましょう。やりたいことに必要となる全額に相当するお金を生み出せると分かっていれば、資金集めをすることはありません。しかし、資金をいくらか集めなければならない事態が生じる可能性の方が高いのです。

 

資金集めのためのガイドブックが数多く発行されており、また、社会改革のための活動団体住所録(付録の住所参照)からも、たいへん役にたつ出版物が手にはいります。ところで、地域グループが資金集めをする場合、3つの重要な方法があります。

 

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彼らを支持し、励ましましょう。

(看板の表示:静粛に後援)

 

助成金

 

小さなプロジェクトに対しては、いくつかの助成窓口があります。BTCVは「助成一覧表」を作っています。まず、ここから助成元探しを始めましょう。「シェル・より良きイギリス・キャンペーン(Shell Better Britain Campaign)」も問い合わせる価値があります。もしあなたのグループが英国で活動しているならば、「ルーラル・アクション」や「イングリッシュ・ネイチャー」に、それぞれが提供する助成金の詳細について問い合わせましょう。地元の環境保全ボランティア課やボランティア事務所は、地元の助成金について知っていますし、また、地元の多くのラジオ局やテレビ局、それに行政当局も、独自の助成計画を実施しています。

 

助成金獲得を成功させる申請書の書き方のヒントは、以下の通りです。

●助成金を申請する前に、入手できる情報を必ず全部読みましょう。

 

●あなたのグループの活動やプロジェクトが、どういうふうに助成対象として適しているかについて、柔軟に考えましょう。助成対象として不適当なら、助成金の申請はしてはいけません。例えば、あなたが小さな田舎の村に住んでいるなら、都心部での環境保全活動を対象とする助成金には申請してはいけません。しかし、もしあなたのグループが都心部の地域で活動していれば、その事実を申請書で強調します。当たり前のことに聞こえますが、当たり前のことがなされていない申請書が届いていることに驚くでしょう。疑問点があれば、助成金の担当者に電話をかけて、申請書について話し合いましょう。

 

 

 

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