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4. 取扱上の注意事項

救命索発射器は、火薬や推進薬を使用して強力に救命索を遠方に届ける用具であるため、扱い方によっては、取り扱う人にとっても、索を届けられる相手方にとっても危険を伴うものである。

しかし乍ら、以下に記された一般的注意事項を守り、操法に従って正しく使用していれば何らの危険も無く有効に使用できる。

また、別項「5. 救命索発射器取扱い上注意すべき事例集」をも併せて参考にすること。

 

一般注意事項

(1) 初めての人は指導者の教えに従って扱い、徒らに危険視して怖れないこと。

(2) 馴れによって操法を軽視して扱うことは最も危険である。

(3) 発射器を定置し、発射ブイ(弾頭)を差し込んだら、装薬、装てんの有無に拘わらず、絶対に銃口の前を横切らないことを習慣付けること。

(4) 発射をする際、救命索を届けられる相手方には必ず発射をすることを告げ、了解を得てから発射する。

(5) 発射器を手にしたときは、最初に装薬の装てんの有無を確かめる。

(6) 銃口内の異物の有無には常に注意すること。

(7) 発射するとき以外はみだりに装薬を装てんしないこと。

(8) からうち、をするときは事前の装薬の有無を確かめる。

(9) 目標以外の方向、特に発射すれば人を傷つける怖れのある方向には銃口を向けないこと。

(10) からうち、のときも銃口を安全な方向に向けること。

(11) 装薬を装てんした後は発射するときを除き、必ず安全装置を掛けておき発射装置に手を触れないこと。

(12) 不発の場合は再度撃発を試みることなく5秒以上たってから装薬を取り出し原因調査の上、次の措置を講ずること。

(13) 発射器の手入れは毎月1回行うこと。(定期手入)

(14) 使用後又は雨、雪、海水等の影響を受けたときは速やかに手入れを行なうこと。(臨時手入)

 

 

 

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