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チ. 発射するときは、発射器のハンドルを止まるまで引き、標示“F”(発火)に合わせ射角35°(標準角度)にして目標に向けて引き金を引く。

発射角度は60°を超えないこと。(風の影響による異常飛しょうの防止)

リ. 発射姿勢で発射を中止する場合は、発射器のハンドルを右に倒して標示“S”(安全)に合わせる。

ヌ. 発射の仕組み

(イ) 発射器の引金を引くと撃針がバネの力で突進し、雷管を撃つ。

(ロ) 雷管が発火し、発射薬包の火薬が燃焼する。

(ハ) その火薬の炎で推進薬が着火すると同時に、ガス圧で発射体が発射筒より撃ち出される。

(ニ) 撃ち出された発射体は、その後の推進薬の燃焼拡大に伴う推進力の増加により、飛しょうする。

(ホ) 発射された発射体は、推進薬が燃焼している間、風に向かって飛しょうする性質がある。従って向かい風の時は発射体の頭が下がり、追い風の時は頭が上がり、横風の時は風の吹いている方に向かう傾向がある。

ル. 不発の時の処置

(イ) 万一不発の場合は、銃口を発射する方向に向けたまま、再度撃発を試みることなく、10秒以上経ってから発射体を発射筒から抜き取り、発射筒と発射器を分離する。

(ロ) 発射薬包が不発火の時は発射薬包を交換する。

(ハ) 推進薬包が不発火の時は推進薬包を交換する。

(ニ) 不発火になった火薬は一日以上水に漬けた後、速やかに製造業者に廃棄を依頼する。

 

 

 

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