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伊勢湾・熊野灘沿岸クリーン作戦の実施について

第四管区海上保安本部海上環境課

 

第四管区海上保安本部では、9月8日(火)から9月17日(水)までの10日間、廃船及び廃棄物の投棄事犯に対する集中的な指導取締りを実施します。

近年、環境問題に対する意識が高まり、廃船、廃棄物の不法投棄については、社会的な問題となっていますが、平成10年6月1日現在、管内には伊勢意摩国立公園の海岸を中心に124隻の廃船が不法に投棄されているのを確認しており、この状況は付近海岸等の景観を著しく損ねているほか、流出等により船舶交通の安全を阻外するおそれもあり、極めて憂慮される状況となっています。

また、全国的にみると船舶から排出される油による海洋汚染は、ここ数年減少傾向にありますが、廃棄物による海洋汚染が増加傾向にあり、特に最近は廃プラスチック類による汚染が目立ち、海洋生物への影響が心配されています。

管内においては、本年1月から6月末までに、貝類の選別作業で発生した残と等の不法投棄事件6件を検挙しており、海洋環境へのモラルの低さが目立っています。

このような現状から、第四管区海上保安本部では、独自に美しい海を守るため、「伊勢湾・熊野灘沿岸クリーン作戦」と銘打って、廃船、廃棄物の一掃のため、既存廃船の処理促進を図るとともに、新たな廃船の不法投棄の防止と廃棄物の適正処理等について徹底した指導取締りを行います。

なお、具体的に実施する内容は次のとおりです。

1 廃船

(1)導票(オレンジシール)を用いた廃船の適正処理指導

(2)漁業関係者、マリーナ等に対する指導啓発

(3)廃船指導票に従わない等の悪質事犯に対する取締り

2 廃葉物

(1)観光地の海浜、宿泊施設、遊漁船等に対する廃棄物の適正処理指導

(2)廃棄物投棄事犯の取締り

 

海洋汚染確認件数の推移

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