3]　汚職を取り締まる部局が、汚職の取り締まりに関して、社会的な地位、政治的なつながり、皮膚の色、信条などに関わらず、フリー･ハンドが与えられていること。

この三つのいずれが欠けても、汚職取り締まりへの取組みの効率性に影響を与える。シンガポールでの経験は、同様の問題を抱えている国々の良い参考例となるであろう。

¹¹⁾　菅野雄｢中国国家公務員制度についての若干の考察｣福島大学行政社会論集第7巻第2･3号(1995年2月)23頁〜25頁

¹²⁾　森谷正規｢文明の技術史観─アジア発展の可能性─｣167頁168頁(中公新書　1998年6月)

¹³⁾　岩崎敏｢マレーシア公務員の挑戦｣人事院月報('98年7月号)26頁〜29頁

　

注に掲げたもの以外の参考文献

1)　上村直子･合田秀樹｢東南アジアの公務員制度(インドネシア･フィリピン)｣人事院月報('93年5月号)26頁27頁

2)　鈴木明裕｢ヴィエトナムの公務員制度整備への協力｣人事院月報('98年3月号)

3)　公研協｢開発途上国等の公務員を対象とする部下の育成･仕事の管理･倫理高揚研修のための調査研究報告書〔II〕(シンガポール、中華人民共和国、ヴィエトナム社会主義共和国)｣財団法人公務研修協議会(平成10年3月)

4)　伊藤潔｢台湾─四百年の歴史と展望｣中公新書('93年8月)

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