II-3 米国・カナダの油防除資機材の現状調査
1 調査目的
「油防除資機材の性能の評価及び再評価に関する調査研究」では、各種の油防除資機材について、我が国の油流出事故に即した評価基準、性能試験法等を検討し、油流出事故の際に有効な情報を提供できるマニュアルを作成することを一つの目的としている。このため、この調査は、昨年度に実施した北欧でのものに引き続き、過去に大規模な油流出事故を経験している米国と、国内に多数の油田を保有するカナダとを訪問し、油防除資機材の評価基準や性能試験法等について調査するとともに、関係者との意見交換を行って、上記マニュアルの作成に資する有効な情報を収集することを目的として行ったものである。
2 調査期間 平成10年7月19日〜平成10年8月2日(15日間)
3 調査員
偲蝶隼痢_蹴愿?萢??馼?馗ケ(元東京大学教授/愛国学園短期大学教授)
神原昌彦 海上災害防止センター主任調査研究員
前村伸二 海上災害防止センター主任調査研究員
4 調査項目
(1) 物理的処理関係
1) オイルフェンス、油吸着材、油回収装置等の技術基準及び型式承認制度
2) 性能試験法
(2) 化学的処理関係
1) 分散剤の技術基準及び型式承認制度
2) 性能試験法
3) 現場における分散剤の簡易試験法
4) 分散剤の使用状況
(3) その他
1) 油防除資機材導入時の機種選定基準
2) 寒冷海域における流出油の防除手法
3) バイオレメディエーション手法に係るプロトコルの現状
5 訪問先
(1) 米国
1) ニュー・ジャージー
1] Environmental Response Team Center, U.S. Environmental Protection Agency
(U.S. EPA / ERT)(環境保護庁/環境対応チーム・センター)
2] Oil & Hazardous Materials Simulated Environmental Test Tank (Ohmsett)
(油・有害物質環境影響大型テスト・タンク)
3] Exxon Research & Engineering Company (エクソン社の研究所)