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さきに手作業ベースの方法を[図5.1.8 中央フレーム基準マーキン]で説明したが、数値現図適用でのコストパフォーマンスの高い曲り外板システムのみを先行導入するときや、数値現図に切り替えても組立工程は慣れた方法がよいとする場合は、これまでの中央フレーム基準に置き換えるとよい。

[図5.1.20 曲りブロック基線変換]に、その基本を示す。

さきに説明した[図5.1.15 曲りブロック基準格子]の基準格子線から、中央フレームの弦と弧を追って縦基線とし、この弦の垂直2等分線を見透線兼横基線と置けばよいのである。

形状確認は、この中央フレームと見透線を縦横基線として[図5.1.21 曲りブロック形状確認(中央フレーム基準)]の要領で行い、仕上マーキンは同じく[図5.1.22 曲りブロック仕上マーキン(中央フレーム基準)]のようにガース長を追うのである。寸法表項目も、さきの定盤基準と同じで、内容は基線が異なり、結果寸法数値が変わるのみ。仕上がりは同一となる。中央フレーム基線は、弦と弧のどちらでもよいが、バックセットのない弦の方を主にしている。

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図5.1.20 曲りブロック基線変換

 

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図5.1.21 曲りブロック形状確認

(中央フレーム基準)

 

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図5.1.22 曲りブロック仕上マーキン

(中央フレーム基準)

 

演習題:-

曲りブロックの仕上マーキン定規で、定盤基準と中央フレーム基準では、どのような形態上の差違が生ずるか?

 

 

 

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