縦曲りが、端部(バット寄り)で急にキツクなる板では、部分的に縦曲型を作って支給する。[図3.1.11 タテ曲型]に示すように、当縁を削り合せとせず、断続した「角出(つのだ)し」とすると作成が簡単になる。角出し型は、マーキン型の「当り付け」に相当し、Fc.PLなどの緩やかで撓みやすい部材の面外曲げにも適用している。
Fc. PLやFB.では、両端の取り合いから、平捩となる部材がある。特にダブルハルのサイドロンジでは、ランディング如何によっては、インナーとアウターのフランジトップを結ぶFB.に軒並みに発生する。この曲型には[図3.1.12 まな板型]に示すような台所の「まな板」に似た型が使われる。その両方の歯に相当する端部の捩じれが精度上大事だからである。この歯を対称に差替えるようにすれば、P/S部材に兼用できる。