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●切断機の位置決めが容易にできる

必要がある。

この後者の条件が、型定規の表現に関連する。つまり切断線を示してあるより、切断機または切断治具(ガイド)そのものの位置を与えてある方が、はるかに便利な場合があるのである。

●小門コンパス切断

縁孔カットを[図2.1.28 小円切断マーキン例]のように中心位置に(半/直)径を与えてセット自動切断する。市販機器はD=600まで可能。

図の点線が切断線:部材止りであるが、このマーキンは形状がイメージできる殴り書きでよい。

 

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図2.1.28 小円切断マーキン例

 

●治具磁気倣い切断

型治具は、機器に取付と別置き、内倣いと外倣い、倣いローレット径により変わる。

当然に標準化が必要で、[図2.1.29 倣い型切断マーキン例]に示す能書は、スロット治具名(記号)、R治具名(記号)である。図の点線が切断線であるが、治具名で分かるのでマーキンは不要か、またはフリーハンドの殴り書きでよい。

スロット治具はウェブ線とフランジトップ線で、R治具はR止り位置に合わせてセットする。

MHなどの長円孔も、中心線合わせの治具切断がよい。本書冒頭の[図1.1.1 能書き分け兼用]に見る孔位置マーキンは、治具名は示してないが長円孔の例である。

 

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図2.1.29 倣い型切断マーキン例

 

●バッテン・レール沿い切断

タブシル(自由曲線)を自動切断するため、切断材上にバッテンをセットして倣わせる方式である。カーブの両端が[図2.1.10 掴み代とトレランス]と同じ理由で直線化するのが難点であるが、展開外板のシーム開先切断などには威力を発揮する。

このバッテンのセット位置は、切断カーブから所要差越し寸法を取ればよく、型定規への記載やマーキンの必要はない。直線切断器の走行レールの敷設と同じである。

 

 

 

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