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●部材止り

通常は開先記号で判別できるので、強調の意味で付加するときに用いればよい。

●非直角

NRは、ノン・レクタングの頭文字。

両辺長>500とあるが、辺が短いと一目で判別できるからである。数が多いから面倒とか、間違っても誤差が僅か…ということではない。最大500で3°だと振れは26、どこかに限度を置くとすれば、覚えやすくしたまでである。

●非平行

NP:ノン・パラレル頭文字。2本火口の平行切り半自動器が使えないと警告する。

●微小曲り

CV:カーブのつもりの記号。直線と見間違えないように警告する。限度100分の1も、覚えやすくしただけ。特に根拠があるわけではない。

 

2.1.12 切断辺付属情報

かって鋲接の頃、設計は鋲ピッチ:Pを鋲経:Dにて、P=4〜5Dのように指定し、現図が実寸を割り込んで鋲心の位置を出していた。溶接になっても断続隅肉の配置をマーキンする定規を作ったこともある。

このように部材の外周に付属する情報を、これまで説明した切断の情報と併せて、「切断辺の属性:辺情報」と、ひとまとめにする。この辺情報の括り方は、数値現図を下流域とする設計一貫システムの開発検討から生まれ、現代のCAD/CAMに引き継がれて、冒頭に述べたCIM:コンピュータ統合生産の一部となっている。

この辺情報の中で、切断情報以外のものとしては:-

●溶接情報:板継溶接法、隅肉脚長、その変化点

●塗装情報:フリーエッジの面取り要否

があり、型定規での指示が話題になることがある。倣い開先のV→Xへの切替えに見たように、溶接情報は既に無関係ではなくなってはいるが、本書では単に概念としての紹介に止めておく。

 

2.1.13 半自動切断

本書では、切断機器メーカーのいう可搬型(ポータブル)自動切断器と、その機器による切断を、簡略に半自動切断器および半自動切断と称している。これを自動というには、誤解を招きやすいからである。

半自動切断器は所定の位置にセットして切断を開始すれば、その作動範囲の切断が終了するまで放置しておけるので、一人作業で複数台の並行使用が可能である。ただし、そのための条件として:-

●可搬型とはいえ重たい切断機の移動の省力化装置と、

 

 

 

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