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3)ガス職は、マーキン線上に火口を定めて切断する。

 

こう決めれば、現図職は切巾量を知らなくてよく、型定規は、切巾の異なる加工先に共通になる。マーキン職とガス職は隣接した作業場なので、切巾での連携はうまく行く。

一般に「仕上がり寸法」を指定するのは、「巾裁ち」される部材:平板スキン、フェイスプレート、フラットパー…であり、設計図にスカントリングとして明記されているものと把らえてよい。その他は、切巾分(-)しても許容とするのである。

 

仕上がり寸法を指定する定規例を示そう。

[図2.1.3 帯鋼取材のF.B定規]

帯鋼寸法が指定されている。もし板材から巾裁か、ネスティングして取材するときは、巾100が確保されなければならない意味となる。ちなみに、左端Sは標準のスニップ。右端「切ど」は実角表示の規約で、コーナーに標準スキャロップが要る。

 

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図2.1.3 帯鋼取付材のF・B定規

 

[図2.1.4 巾裁ちのFc.PL定規]

巾×長さ兼用で、幅は原寸と寸法とのダブル表示になっている。ここでの左端STは、T付きFc.の標準のスニップ。右端は後述するが、反マーキン面の標準V開先。

 

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図2.1.4 巾裁ちのFc.PL定規

 

[図2.1.5 皮板巾定規]

図は左端のみ。2m幅素材からプレーナ仕上げする設計寸法幅が、原寸と併せて示されている。仕上がり板縁はマーキン面Y開先。右端も同じ要領、広くなれば見落とさないように両端併記にする。

 

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図2.1.5 皮板巾定規

 

 

 

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