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2.4 質疑応答

 

■ Aryeh D. Sternberg氏(Scott International lnvestment Group副社長)

Scott International Investment GroupはThua Thien Hue省のChan May海港の整備を進めています。

我々をお招きいただき、代表の皆様やJTCAやTDSIに感謝するとともに、ヴィエトナムや大メコン圏を対象とした積み替え(トランシップメント)港について少し触れたいと思います。

現在、シンガポールや香港、台湾で積み替えを行なっているため、ヴィエトナムだけで年間約2億5,000万ドルの損失を被っている計算になります。ヴィエトナムは積み替え港の整備に重点を置いており、現在、我々もChan May海港に関わっています。私企業である弊社はBOT方式で整備を進めており、まもなくフィージビリティ・スタディを開始する予定です。大メコン圏の諸国、特に中部ヴィエトナムは主要海港システムを是非とも実現する必要があるからです。質問は、Chan Mayの開発とともにこのプロジェクトを進めているグループは、これらの港や東西回廊をどうしたら最大限に活用できるかということです。

 

■ グェン・クアン・バウ(TDSI所長)

確かに、現在ヴィエトナムには深水港がなく、そのため船荷を輸出する際には例外なく、シンガポールの港や当該地域の他の港経由で積み替えを行なう必要があります。こうした制約から、輸送コストは年間4億米ドル余計にかかっています。この結果、ヴィエトナムの輸出品は世界の他の国と比較して競争力がありません。

現在、TDSIは深水港建設の候補地を検討すべく、運輸省の協力を得て調査研究を行っています。我々が注目している候補地の一つは、Khanh Hoa省のVan Phong港です。第二の候補地はブンタウ地域のBen Dinh-Sao Maiです。第三の候補地はBai Tu Long湾内にあり、ヴィエトナム深水港選定調査の実施に当たっては、国際的な援助を求めているところです。我々TDSIは、協力してこの懸案をさらに検討するため、日本や米国のコンサルティング会社をはじめ、ベルギー政府とも共同作業を行なったところであり、Chan May港も選択肢のひとつとなるのは確実でしょう。

こうした調査研究はまた終了していないので、ヴィエトナムの深水港整備に最もふさわしい候補地はどこか、具体的な結論や勧告はまだできません。候補地選定に関心のあるScott杜や他の企業とも、詳細な話し合いをする用意・意志もあります。我々は

 

 

 

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