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(3) 在ヴィエトナム日本大使館 高橋 邦夫 臨時代理大使

交通運輸省グエン・ヴィエト・ティエン次官、運輸開発戦略研究所グエン・クアン・バウ所長、その他ヴィエトナム側関係者機関からご列席の皆様、カンボジア、ラオス、タイからご出席の講師の皆様、海外運輸協力協会(JTCA)小和田統理事長、その他日本側からご列席の皆様、ご参集の報道関係者の皆様。

本日、ヴィエトナム交通運輸省並びに運輸開発戦略研究所と日本運輸省並びに海外運輸協力協会の協力による「インドシナ東西回廊整備セミナー」の開会式にご招待頂き誠にありがとうございます。本日のセミナー開催に至るまで様々な努力を重ねられて来られた日越双方の関係者の皆様に心からの敬意を表したいと思います。

本セミナーは、タイからカンボジア、あるいはラオスを横断し、ヴィエトナムに至る、いわゆる「東西回廊」の整備・運営について、各国の関係者が意見交換、情報交換を行い、もって、国際物流、広域的な地域開発の発展に資することが目的であると伺っております。大メコン・サブリージョンの広域的な発展の必要性がいろいろな所で取り上げられている昨今、本セミナーの開催は誠に時宜を得たものだと思っています。

日本政府と致しましても、ODAによる運輸交通インフラの整備は、インドシナ各国の発展のための重要な前提であると認識しておりますが、「東西回廊」のような数カ国にまたがるルートについて言えば、インフラ整備と同様、あるいはそれ以上に、例えば通関方法や道路の利用方法、トラック・バス等の輸送機関の運営方法など、総合的な国際物流システムの構築が重要な課題であると思っております。

本日、ヴィエトナム、カンボジア、ラオス、タイという「東西回廊」の当事国の方々により発信される情報は、21世紀のインドシナ地域のさらなる発展に大きく寄与するものであると確信致します。それに加えまして、本セミナーにおいて、参加者の皆様により、道路整備というハード面のみならず、物流システムというソフト面にも焦点をあてた有意義な議論が展開されることを期待しております。

最後に、本セミナーが成功裡に終了し、各参加国の友好・協力関係の進展の一契機となること、また、本日、ご参加の皆様の益々のご発展とご健康を祈念しまして、私の挨拶とさせて頂きます。

ありがとうございました。

 

 

 

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