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けることができるからです。東西回廊を整備するためには、まず、道路、港湾、鉄道、橋などのハード面でのインフラ整備が先決となります。

しかし、同時に輸送システムやこれを補強する法律的な枠組みや文書手続き等の他のソフト面での整備も欠かせません。例えば、海と陸とをスムーズに結ぶ、統一された複合国際輸送システムの整備が不可欠です。また、国境付近でのトラックや貨物の不必要な遅れを防ぐためにも、国境を越える貿易に対する通関手続きの簡略化、短縮化を進める必要があります。

このセミナーの開催目的は、参加者の皆様に東西回廊に関する情報を提供し、現在の状況、問題点、困難をきたしている点をご理解いただき、今後とるべき政策や対応策についての議論を行なうことです。この過程において、1998年の6月と11月に派遣されたJTCAの調査団の調査結果や、関係4カ国の代表者によるプレゼンテーションに考察がなされるでしょう。

4カ国の政府関係者の皆様方の協力により、将来的に東西回廊が持続可能な国際物流のルートとして整備されることと、このセミナーが国際協力の転換点となることを切に願います。

主催者を代表いたしまして、今回のセミナー参加者の皆様に心よりの敬意を表したいと思います。

最後に、ヴィエトナムの交通運輸大臣、計画投資省、また、今回のセミナー開催に多大の協力をしてくださった日本大使館、日本運輸省、並びに資金面で支援して下さった日本財団の関係者皆様に心より感謝の意を表したいと思います。

このセミナーが有意義なものになることを願いつつ、私からの挨拶を終らせていただきたいと思います。

ご静聴いただき誠にありがとうございました。

 

 

 

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