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「海洋汚染・海上災害防止の手引き」

事業名    海難防止・海洋汚染防止の周知宣伝
団体名    日本海難防止協会 注目度注目度5


3 全船舶に共通した留意事項

(1)燃料油・潤滑油の補給作業
〈補給作業計画〉
 一般に、燃料タンクにタンク容積の90パーセント以上の燃料を積み込むことは、オーバーフローの危険を防止するうえで適当ではありません。補給前、次のことに注意して計画をたてることが大切です。

 (1) 各タンクの補給量の決定にあたっては、残油量のサウンディング、計算等にミスがないかを入念に点検して補油計画表を作成し、各タンクごとにサウンディングでの補給目盛を決めておくこと。
 (2) 最後の積切りタンクは、タンク容積の80パーセント程度以下の量とすること。また予備タンクはもとより、応急用の補給タンクも決めておくこと。
 (3) 補給作業の監督又は責任者、並びに作業を分担する要員の配置計画を決めておくこと。
 (4) 船体が傾かないように補給順序を決めておくこと。

〈バンカー漏油防止のための確認書〉
 燃料の補給作業時に漏油事故を発生させないよう、受入側と補給側とで確認書を取り交わして、安全な作業を行うようにしています。この取り交わした確認書の写を当該管轄海上保安部署に提出するようになっているとこともあります。

〈補給作業準備〉

 (1) 補給計画に基づいて打ち合わせを行い、連絡方法、送油量、送油圧力、計量方法、補給タンクの切替え弁の操作などについて、補給業者を含め関係者全員が理解できるようにしておくこと。
 (2) 緊急事態の連絡方法、連絡先等について、全員に周知させておくこと。
 (3) 作業に必要かつ十分な要員を配置しておくこと。
 (4) 燃料油の残量を正確に把握し、燃料油を予定の量だけ補給できるスペースのあることを確認すること。
 (5) 数個のタンクに手持ちの油がある場合には、1つのタンクにまとめてから補給すること。
 (6) 流出した油が船外に流れ出ないよう、スカッパーを木栓・ウエス又はセメントで施栓しておくこと。
 (7) オーバーフローパイプ、補給パイプの接続部には、油受缶又は油受皿を用意しておくこと。
 (8) エアパイプの蓋等をはずし、オーバーフロータンクを設置すること。
 (9) サウンディングロッドやゲージを必要数用意して整備しておくこと。
 (10) ゲージグラスの元コックなど計測用の弁コックを開き作動を確認すること。
 (11) カーゴライン、バラストライン、ビルジライン及び油の移送に利用するラインの各系統に連結している弁又はシーバルブが、完全に閉鎖されていることを確認すること。
 (12) 使用する弁は、正常に作動するか確認しておくこと。
 (13) 緊急用具を整備しておくこと。
 (14) 補給開始の予定を船内に周知させておくこと。
 (15) 火気取扱い規定に従って掲示し、かつ周知しておくこと。

〈補給作業〉

 (1) 補給作業の間、作業責任者は、必ず監督すること。
 (2) 作業にあたる乗組員・作業員は、各自の持場から勝手に離れないこと。
 (3) 補給作業の開始にあたっては、バルブ誤操作を防止するため補給管系のすべての弁をいったん閉鎖し、反対舷の補給口の蓋を締め付けた後、作業の順序に従って必要な弁を開放して行く方法をとること。
 (4) 最初は送油圧を落として始め、各箇所・ホース・バルブ管系の接続部送油圧力計などの点検を繰り返し、漏れのないことを確認してから、次第に、事前に打ち合わせた送油圧まで増してゆくこと。
 (5) 送油作業開始後、すみやかに予定のタンクに送油され、予定以外のタンクに送油されていないことを確認すること。(送油中のタンクは、エアパイプやサウンディングロから空気が出る。またサウンディングによっても判別できる。)
 (6) 作業中は、各部の点検を繰り返し行うとともに、船体周囲に漏油がないか確認すること。異常を認めたときには、作業責任者はすぐ送油を中止させること。
 (7) 作業中は、サウンディングを一定間隔でひんぱんに行い、終わりに近づいたならば十分余裕をもって送油者側の船や陸上にその旨を連絡し、送油圧を落す手配をすること。
 (8) 作業中は、船を傾けすぎないように定期的にトリムやヒールを確認すること。トリム等を修正する必要がある場合は、送油をいったん停止すること。とくに二重底タンクの場合は注意が必要。(二重底タンクは、満載に近づくと泡立ちのためにエア抜けが悪くなる。)
 (9) 補油完了後のタンクもしばらくサウンディングを続けそのタンクの送油が完全に止っていることを確認すること。



バルブの操作は確実に

 

 

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