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(4) 危険遭遇状況等
「一般船舶とは早めに避航することで危険な状況にならないようにしている。」という意見が多かったが、場合により下記のような状況が起こっている。

・ 伊良湖水道航路内で操業中、揚網や漁種選別に従事して見張りが不十分となり、大型船に気付かず、危険な状況となることがある。
・ 大型船(特にVLCC)の速力の判断を誤り、大型船の前方を横切る場合、危険な状況となることがある。
・ 2そう曳き操業中は避航動作を取ることが困難で、接近する一般船と危険な状況となる。

また、「大型船特に水先人が乗船している船舶とは危険な状況となることはほとんどないが、外国船、小型船の中には無謀な航行をしているものがあり、危険な状況が発生することがある。」との意見があった。
大型船を危険と感じる距離は「500m〜800m」という意見であった。
伊良湖水道航路内または至近で操業中、通航する巨大船を避航する場合に必要な時間は、船曳網や刺網の場合は漁具の収納を考慮して約1時間は必要であり、釣りの場合は錨釣りであっても約10分で避航できるとのことであった。

(5) 伊良湖水道周辺の問題点について
下記のような意見があった。

・ 中山水道浚渫工事が終了した後、中山水道を航行する大型船の通航量が増え、大型船と漁船との危険な状況の発生が危惧される。
・ 一般船舶が漁法をよく分かっていない。
・ マナーの悪いプレジャーボートが増えている。
・ 大型船の通航が優先されている。
・ 外国船に無法船が多い。
・ 大型船の中に高速で航行しているものがある。

 

 

 

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