お腹いっぱいスポーツを!
スポーツ・フォア・オール国際フェア'98
神宮大会&秋田WGフェア'98開催
この秋、ワールドゲームズフェア'98が先の10月3日、4日に秋田で、スポーツ・フォア・オール国際フェア'98が11月21日から東京・神宮外苑で開催されました。
10月3日(土)、4日(日)に秋田市の八橋運動公園で開催したワールドゲームズフェア'98は、秋田各地から15、000人ほどの来場者がありました。
東京の神宮外苑では『お腹いっぱいスポーツを!』のテーマのもと「スポーツ・フォア・オール国際フェア'98」が11月21日(土)から23日までの3日間、開催されました。
今年は参加40団体によるデモンストレーションと体験講習、そして熱気球の体験乗船などの各種アトラクションを揃え、「神宮外苑いちょう祭り」との合同開催でした。
秋田・東京両会場でもみなさん、楽しみながらワールドゲームズで行われるスポーツでさわやかな汗を流していました。
[秋田ワールドゲームズ2001]公式競技決まる
10月15日にモンテカルロ市(モナコ)で開催された国際ワールドゲームズ協会(IWGA)の年次総会で、「秋田ワールドゲームズ2001」で実施される公式競技が決定しました。なお、公開競技については今後、IWGAと秋田ワールドゲームズ組織委員会の間で検討されることになっています。
競技名
エアロビック
オリエンテーリング
空手道
キャスティング
コーフボール
柔術
スポーツ・アクロバティックス
スポールブール
水上スキー
ダンス・スポーツ
綱引き
トランポリン
ネットボール
パワーリフティング
ビリヤード
ファウストボール
フィールドアーチェリー
フィンスイミング
フライングディスク
ボウリング
ボディビルディング
ライフセービング
ローラースケーティング
新体操
スカッシュ
ラグビー
'98神宮外苑ロードレース開催案内
今年も、国立競技場をスタート&ゴールとする神宮外苑周回コース(1周2キロメートル)を舞台に、「東京ふれあいマラソン'98神宮外苑ロードレース」が開催されます。都会の中の緑のオアシス「神宮外苑」を駆け抜けるロードレースです。盲人の部、知的障害者の部、車いすの部、一般の部の4部門があり一緒に走ります。ぜひ応援に来てください。
【大会名称】
98神宮外苑ロードレース
【開催日】
1998年12月20日(日)
【スター時間】
午前9時15分から時差スタート
【会場】
国立競技場をスタートし、同競技場をゴールとする神宮外苑周回コース
【種目】
一般ランナーの部(10km)……3,000名
A 一般の部 男女/B 高校の部 男女
車いすランナーの部 男女(20km・10km)……50名
盲人ランナーの部 男女(10km・5km)……50名
知的障害者の部 男女(10km)……50名
【参加資格】 15歳(高校生)以上の男女
【表彰】
各種日別上位3位の方にメダル、賞状、副賞を授与(一般の部は上位6位まで賞状を授与)
【記録証】
制限時間内完走者全員に後日郵送
【参加賞】
記念Tシャツ
【参加料】
3,000円(高校生は2,000円)
【主催】
神宮外苑ロードレース実行委員会
(構成団体)日本財団/東京新聞・東京中日スポーツ/(社)東京陸上競技協会/(財)日本身体障害者スポーツ協会/笹川スポーツ財団
【主管】
(社)東京陸上競技協会
【後援】
(予定)文部省、厚生省、東京都、日本身体障害者陸上競技連盟、日本盲人マラソン協会、全日本手をつなぐ育成会、(社)東京都知的障害者スポーツ協会
チャレンジデー'98
ワークショップin島根
県内の町村自治体は、来年の実施に向けて意欲満々!《島根県・加茂町》
毎年5月の最終水曜日に開催される、スポーツや運動をした住民の参加率を自治体間で競い合う世界的なスポーツイベント「チャレンジデー」。1993年にわが国で初めてチャレンジデーを実施した島根県・加茂町(速水雄一町長、土江博昭教育長)で、9月24日(本)、近隣町村の担当者が集まり、来年の実施に向けた担当者会議「チャレンジデー'99ワークショップin島根」が開催された。会議は今年チャレンジデーを実施した県内7町村の事例発表を中心に進行され、出席した各町村の担当者は来年の実施に向けて熱心に耳を傾けていた。加茂町関係者によると、「チャレンジデーを核として県内スポーツの普及振興及び自治体間の連携を図って行くためにも、県内でチャレンジデーの輪をさらに広げたい」としている。住民の健康づくりや明るいまちづくりといったスローガンの浸透に最適なスポーツイベントとして全国に定着しつつあるチャレンジデー。現在、SSFでは来年の参加申込みの受付を開始しています。締切りは99年2月上旬。意欲ある自治体はふるってご連絡ください。
【申込み・資料請求・問合せ】
SSF笹川スポーツ財団
「チャレンジデーコミッティー」
TEL:03-3580‐5854
クローズアップナウ
*このコーナーではスポーツ・フォア・オールの精神がキラリと光る自治体を紹介します。
パークゴルフで町づくり
北海道幕別町
幕別町教育委員会生涯学習アドバイザー
前原懿〔国際パークゴルフ協会事務局長〕
幕別町は、北海道十勝のほぼ中心に位置する人口2万4千人の緑豊かな町です。町の重点施策として公園を積極的に増やしていますが、現在大小79の公園があり、その面積は180ha。町民一人当たり75平方メートルにもなります。このこととパークゴルフの発想は無縁ではなかったように思います。
昭和58年(1983)に、「閑散とした公園でゴルフを」というちょっと乱暴とも思える発想で始めたパークゴルフでしたが、クラブ1本ボール1個、シンプルなルール、それに加えて3世代が一緒に遊べるようなコースづくりが良かったのでしょうか、10年足らずで北海道の全域に普及し、現在県外を含めて約600のコースが出来、愛好者は35万人から40万人くらいと推定しています。
パークゴルフが盛んになって、町には思いがけない効果が生まれ、町の活性化に一役買っていることは多くの町民が意識するところとなっていますが、私どもが最初に感じたことは、町民の融和というかコミュニケーションがよくなったことで、パークゴルフ場つまり町の公園は町民の社交場と化した感がありました。
次に、これは当然予想したことですが、健康とのかかわりです。
平成5年に町は、「健康と医療についての意識調査〜高齢化社会を迎えて」を実施したのですが、その中で65歳以上の町民を対象にして「パークゴルフと健康意識」についても調査しました。全体的にいえることはパークゴルフをするようになって、自身の健康増進や生活に変化が見られ、パークゴルフが心身の健康に大きな効果を上げているということです。
国際交流にも役立ちました。昭和62年(1987)以来、近隣の外国人に呼びかけて「パークゴルフ国際大会」を開催しています。年々外国人の参加者が増え、今年の大会では38ヵ国1000人を数えました。又、パークゴルフはオーストラリアの首都キャンベラでも紹介され、近郊のタガロノンという町に18ホールのコースが出来ました。これが縁となり、中学生の海外研修を本年からタガロノンで実施するようになりました。
国内自治体間の交流も進みました。平成8年(1996)パークゴルフを縁とする町同志の「パークゴルフ・ネットワーク会議」が発足。第1回は幕別町が開催地となり、宮城県田尻町・富山県小杉町・神奈川県開成町・石川県根上町の町長と議長が一堂に会しました。パークゴルフを積極的に推進している町が、このスポーツをとおして「町づくり」を図っていく上での、人的・文化的・経済的な交流のネットワーク形成につながっていきました。第2回を昨年、田尻町で開催し、本年は小杉町で第3回が開催されました。詳しく報告できないのが残念ですが、行政交流から住民交流へと着実な交流が続けられています。
パークゴルフには、スポーツの1種目という狭い枠の中にはおさまらない何かがあり、私たちの生活や町づくりにどんな効果をもたらしてくれるのか、今後も楽しみにしています。