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(b) 市販システムとの連携

市販のデータベースシステムやPDMシステム等との連携が容易であり、最新の市販システムが持つ高度な機能を容易に利用することができる。

(c) 効率的なアプリケーション開発

今後ソフトウェアベンダーから提供される多くのソフトウェアコンポーネント群を組み合わせることにより、必要とするアプリケーションを効率的に開発することが可能となる。

(d) 継続的拡張

ソフトウェアコンポーネントは、最新の分散オブジェクト指向に基づいて開発されるので、ユーザーがこれらを順次整備していくことにより、段階的かつ継続的にCIMの高度化を図ることが可能となる。

(e) 造船所既存システムとの連携

市販システムだけではなく、造船所で既に稼動している造船用CAD、ホスト機上の管理システムなど、種々の既存システムとも容易に連携することが可能であり、高度造船CIMへスムーズに移行できる。その連携方法は造船所のエーズに従って選択可能であり、多くのパターンが考えられる。また、既存システムとの連携方法として、疎結合と密結合を選択可能であり、PMと既存造船CADシステム間をバッチ的に情報交換する疎結合タイプについては、高度造船CIMで策定された交換標準に準拠するアダプター(双方向変換ソフトウェア)の共通部が提供される。これに造船所CADシステムに固有の部分を付加して容易にデータ交換を行うことが可能となる。

また、密結合タイプは、既存システムのある機能単位ごとにインタフェースソフトウェア(CORBA標準に準拠したラッパー)を付加することでソフトウェアコンポーネント化し、他のアプリケーションとの緊密な連携が可能となる。一旦コンポーネント化したソフトウェアは、新規アプリケーション開発時に既存ソフトウェアコンポーネントの再利用が可能となる。すなわち、既存ソフトウェア資産を将来にわたって利用する道が提供される。

(2) 造船の常識を表現する実用的なPM

高度造船CIMの提供するPM(ACIM PM)は、造船業務の詳細な分析に基づいて設計されており、船という製品情報とその製品に関する常識的な知識(ある意味で基本的制約条件)を表現する実用的なモデルとなっていて、製品に関する知識を織り込んであるので、情報整合性を常に保持したモデルが構築される仕組みを持っている。また、オブジェクト指向に基づいているので、柔軟なモデル拡張が可能である。造船所の業務は、製品情報を中心とした活動であり、製品に関連した情報を広く表現したPMは、高度造船CIMの中核的な構成要素である。

その主な特徴は次の通りである。

 

 

 

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