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(3)感情的にならない。

すべての人と良好な人間関係を築くことができるとは限りません。人間ですから、どうしても気が合わない人や、生理的に嫌いな人が職場にいるかも知れません。そのような場合には、その人を好きになれとは言いませんが、職業人として、業務達成に必要な協力・コミュニケーションをきちんと行うことが求められます。

 

(4)相手に見返りを求めない。

あなたが同僚の仕事を手伝ってあげたとき、あなたは、自分が相手のためにこれだけのことをしたのだから、相手も自分が困っているときには助けてくれて当然だと考えるかも知れません。しかし、そもそもあなたが同僚を助けたのは、組織の業務達成のためであり、同僚個人を助けるためではなかったはずです。もし、見返りを期待するのであれば、それは同僚を支援して、業務達成に貢献したことに対する組織からの評価を期待するのが筋と言えます。

 

(5)けじめをもった人間関係にする。

職場での人間関係は、あくまで組織目標の達成という枠内での関係であるべきで、それを越えて、家族や私的な友人のような関係を望んではいけません。なぜならば、そうした私的な人間関係を職場に持ち込むと、融和や家族的な雰囲気が優先され、仕事上の厳しさが失われるおそれがあるからです。

 

 

 

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