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かんきょう講演会

 

わが愛する大阪人気質(かたぎ)

 

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講師/難波利三(なんばとしぞう)

プロフィール

昭和11年島根県生まれ。関西外国語大学中退後、プラスチック業界新聞に勤務中病気に倒れ、その療養のかたわら執筆活動を行う。

昭和39年「夏の終る日」で小説新潮入選、

昭和47年「地虫」第40回オール読物新人賞受賞、

昭和59年「てんのじ村」第91回直木賞受賞

現在、日本文芸家協会会員、日本ペンクラブ会員、日本推理作家協会会員。

人情ものの☆現代小説を発表するかたわらテレビ出演、そして講演に活躍中。堺市在住。

主な著書「芸人同穴」(実業之日本社)「浪花裏町人情通り」(徳間書房)「大阪笑人物語」(新潮社)「小説吉本興業」(文芸春秋社)

 

こんにちは、難波でございます。いつも割合、文化論とか人生論とか気楽にお話させてもらうんですが、今日は環境を考えるってあんまり私、普段考えていないことなんで、ちょっと大変かな〜と思うんですが。まあ自分が思っている、環境ということと自分の範囲内でできるようなことをですね、皆さんと一緒に考えてみたいなと思っております。

 

温暖化する地球

よくこの頃心配事として言われるのが、地球がだんだん暖かくなってくると、この後100年くらいで、平均気温が2度くらい上がるんじゃないかと、今、地球の平均気温が、15度くらいだそうですね。これが100年後には2度くらい上がる。100年で2度って、たったそれだけっとおっしゃるかもしれませんが、これはとんでもないことだそうですね。地球の年齢が46億才、つまり地球ができてから46億年たっているんですが、100年で2度も上がるっていうことは、ないそうですね。そんなことは。このままほっておけば100年後には日本が、南へ300キロくらい移動したことになるんです。
つまりずーと熱帯の方へ行くような感じになってくるという、そんなことになれば大変なことで、当然南極の氷が溶けだして、海水が上がってくる。氷が溶け出すと、海水が1m上がるそうですね。1mも上がったらもう大変なことで、世界中の国がほとんど水びたしになるとこが増えてきて、日本なんかも東京は完全に水没する、大阪もそうじゃないでしょうか。海水が今より50cm上がるだけで日本全土の砂浜が、7割なくなるんですってね。7割。1m上がったら完壁に日本列島から砂浜なんてものはなくなってしまうという。それほど面積減りますから、人間が今住んでいる地帯がず〜っとせばめられるということですね。逆に人口は増えていくでしょうから、日本はとんでもない状態にもっとひどいのが東南アジアの島国ですね。

 

 

 

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