日本財団 図書館


でもテレビになるとだいぶん怪しいですね。大きい方がいいとか、それから自動車なんかもこの頃エコカーという宣伝もありますがほとんど全部、自動車の新聞の広告を見ていただいたら、燃費は全然載ってないですよね。何かよく走るとか、広いとかは書いてありますが、グリーン購入で一番重要なのは燃費です。自動車を作る時に必要なエネルギーと走ってる時のエネルギーを比べると、少なく見積もっても8割は走行時のガソリン消費によるエネルギー、CO2もほぼ同じです。ですから自動車にとって一番グリーンな意味で重要なのは、燃費なんです。それが最近、広告には出ていないんです。でどんどん新しい車が出てきていますよね。ちょっといきすぎてますね。一方ではハイブリッドカーとかでていますが、それはほんの一部ですよね。大部分は効率の良い車はなくて、燃費の広告がないから皆さんもそれを考えずに買っているのではないでしょうか。企業では事務用品とか使っていますよね。こういうものは再生品がいっぱい出ています。そういうものを使っていただくと。行政は非常に大きな組織ですから、役所ぐるみで取り組んでいただくと。

 

貝阿彌…それからこれがエコマークなんですね。よく見かけますけど。(図4参照)

このマークがついていると、やはり環境に配慮した商品であるといえるわけですね。

 

鈴木…これは日本環境協会が地球に負荷をかけない商品であるということで、再生のトイレットペーパーであるとか、木くずを使った鉛筆であるとか、いろんなものがあります。こういうマークで選んでいただくというのもひとつのポイントです。

010-1.gif

エコマーク 図4

エコマークとは、環境保全に役立つと認められる商品に付けられるマークです

 

私たち一人ひとりが責任者

 

貝阿彌…ということで以上5つの共通行動を紹介していただきました。

 

鈴木…5つの行動というのは我々自身がその場その場で実行できることです。そういうのが積もり積もって、まずはさっき言いましたように、自ら出す炭酸ガスの量が4%くらい減るということもありますし、もっと大きいのはそういう選択行動によって、商品の供給の体制が変わっていきますよね。社会を変えるのに非常に大きな役割を果たします。

 

貝阿彌…何か循環型社会と言えば、太陽光発電ですか、最近言われているのだと電気自動車を購入しなくちゃいけないんじゃないのかとかって思ってたんですけど、そうではなくて、日頃ちょっとしたことで、4%もCO2やエネルギーが削減できるということで、たいへん勉強になりました。

 

鈴木…我々自身が、責任者だということを今日は特に申し上げたんですが。

 

貝阿彌…私も是非取り組んでいきたいと思います。皆様今日からがんばってください。どうもありがとうございました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION