日本財団 図書館


山元(1993)は、1950年〜1987年までの38年間におけるCOADS-MSTG(Monthly Summary Trimmed Groups)のデータから、1951年〜1980年の30年を平年値として、不規則誤差(気候ノイズ)を算出している。

本報告においても同様な方法により、COADS-MSTGおよび新しくデジタル化したKoMMeDS-NFを加えたデータセットの不規則誤差を算出した。対象海域を東経120度〜160度、北緯20度〜50度に囲まれる日本付近とし、対象期間をKoMMeDS-NFデータが存在する1890年〜1932年とした。また、1901年〜1930年の30年間を平年値とした。以下に海面水温と海上気温の結果を示す。

 

表2.1 月平均海面水温の気候ノイズ(ε)と標準偏差(σ)について
COADS-MSTGと合成データの比較

022-1.gif

 

表2.2 月平均海上気温の気候ノイズ(ε)と標準偏差(σ)について
COADS-MSTGと合成データの比較

022-2.gif

*表2.1、表2.2中の合成データとはCOADS-MSTGとKoMMeDS-NFを用いて作成したデータセットのことである。両者ともにデータは緯度経度2度×2度格子の月平均値である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION