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ウ 送信装置における同期処理

送信装置においては、対象とするエリアに同期をとって情報発信するため、カバーする複数のアンテナにシリアルにシグナルを送った後、一斉に送信をかけるという処理を行っている。

この、位相の同期をとるための時間として3.75秒(B社製符号化処理装置)または11.25秒(A社製符号化処理装置)を要する。

 

エ トラヒックの異常輻輳

トラヒックに異常輻輳(疎通限界以上のトラヒック発生)が発生した場合、ポケットベル交換機が処理を受け付けない事が有り得る。

トラヒック管理により、そのようなことがないよう設備に容量を持たせているが、異常集中した場合ははじかれることもあり得る。

 

(2) 改良の内容

 

上述のようなシステムのもとに伝達されている情報に対しプライオリティに関する情報を持たせ、これが付加された情報は他の情報より優先的に処理されるように改良することとした。

具体的には、プライオリティ情報が受信された際、交換機において優先的に符号化装置へ送信するとともに、符号化装置においてバッファに溜まっている情報群の先頭に割り込ませることにより、伝達時間の短縮を図ることとした。

符号化装置におけるプライオリティ情報の処理の内容を次ぺージに示す。

 

 

 

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