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2【今後の方向づけ】

 

草の根国際交流発掘支援事業の趣旨を踏まえながら、論議された6つの提言について、どの様に別府ONSEN文化国際交流事業において内容を深めていくのか、そして継続的事業として、どの様に地域に定着させるかが課題である。地元では、自立的な国際交流事業を実現しさらに発展させていくために、本年度は「世界を知ろう別府」、99年度は「世界に伝えよう別府」、2000年度「世界と創ろう別府」のコンセプトをつくり、推進していこうとしている。今後の方向としては、以下の点が重要である。

 

1] 別府ONSEN文化国際交流事業の深化をはかること

本年度モデル事業の成果をふまえ、海外の招請者を核とした継続的な相互の国際交流をおこない、人々との相互理解と地域間の連携を一層緊密にするとともに、そこから温泉を通したまちづくりと地域の活性化につなげていく。

 

2] 海外で「温泉文化とまちづくり」の調査をすること

海外に別府の宣伝にいくことも重要だが、相手のまちを知り、まちの特徴と温泉の活用手法を実際に視察し学習してくることが大切だ。それは別府のまちづくりに生かすことにもなる。温泉以外の異なる視点から、例えば、観光客の迎え方、対応の仕方、食文化、建築物等いくつもの指標で調べ観察することが求められる。海外の調査を有効に活かすためには、地元の大学の先生、ボランティア組織等協力してくれる人を探し、事前に勉強し、どうするか計画をしっかりたてることである。

 

3] 国内でのフォローアップ事業をおこなうこと

海外での調査実施後に海外の関係者を招請し、交流事業をおこなうことにより、本年度のモデル事業で得た成果を一層深めることにする。

 

4] 事務局体制の強化

事業実施を円滑におこなうためには地元の体制確立が必要である。官民一体となった地元事務局を設置することが、今後の事業推進の要となる。

 

 

 

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