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III. 利用ニーズの整理

 

本章では、鉄道利用者に対するアンケート調査、企業・団体等に対するアンケート調査を基に鉄道車両内への自転車持ち込みニーズを把握する。特に企業・団体に対するアンケートについては、日頃、鉄道をあまり利用しない者の利用ニーズを把握する。

 

1. 鉄道利用者の利用ニーズの把握

 

(1) 利用意向

 

鉄道車両内への自転車持ち込みに関しては、ぜひ利用してみたいが10%弱、機会があれば利用してみたいが40%強、条件があえば利用したいが10%前後となっており、利用意向が高い結果となっている。(利用しようとは思わないは25%程度となっている。)

条件付きでの利用意向がある者の条件については、各路線の運行形態を反映し、JR北海道については持ち込み可能駅の拡大、列車本数の拡大、富士急行については列車本数の拡大、三岐鉄道については利用区間の拡大、JR四国については持ち込み可能駅拡大等挙げられており、自由に路線内で利用できるような条件の整備が求められている。

 

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(2) 利用料金について

 

利用料金については、JR北海道が手回り品切符として270円料金を取っているが、その他の事業者については、無料で運行を行っている。JR北海道の路線については、レジャー型の路線であり、利用区間も長く、固定具の設置等も行っている関係上、料金に関する負担感はあまり高くない。その他の路線に関しては、短距離(自転車でも無理すれば走行可能な距離帯)を簡易に移動することが中心となることから、料金への負担感は強くなる傾向がある。

 

自転車持ち込み料金支払い意向

(富士急行鉄道利用者の回答)

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