日本財団 図書館


1.5.2 観測システムの構築

(1) 観測項目

観測項目は二酸化炭素濃度(海水中及び大気中)、表層海水(ポンプアップした海水)の水温、塩分、蛍光強度とし、蛍光強度からクロロフィル濃度を算出するめの試料採水を実施する。また塩分の測定精度確認のための採水も実施する。クロロフィル測定のための蛍光光度計は平成11年度の整備を予定している。

平成10年度は二酸化炭素濃度(海水中及び大気中)、水温、塩分、の測定を実施した。気象情報については「ありげーたーりばてい」から資料を提供していただく。

 

(2) 観測装置

主な観測装置は次に示すとおりである。

・二酸化炭素測定装置

日本アンス有限会社 MODEL3050

二酸化炭素濃度測定装置は気象研究所タイプで、海水中二酸化炭素測定のための平衡器はシャワー方式とし、室温の影響を最小限にするよう平衡器は二重構造とし、外側に海水を流して内部のシャワー部分を海水の温度に保つようにした。分析部の検出器には非分散型赤外検出器(NDIR)を使用する。測定間隔は任意に設定できるよう設計した。

 

・水温塩分測定装置

シーバード社 SBE 21

水温と塩分を5分間隔で測定記録をする。

 

・クロロフィル測定装置(平成11年度整備予定)

ターナーデザイン社 10-AU

 

・船底水温測定装置

安立計器製 モデルAM-7002型データ・コレクタ

温度センサー 529Eクロメルーコンスタンタン熱電対センサー

水温を5分間隔で測定記録をする。

 

・位置測定装置(GPS(Global Positioning System:全地球測位システム))

古野電気製 VN201 最高位置分解能は2.2m

観測測定場所を記録するためGPS測定装置を装備した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION