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(3) データ処理装置

各観測装置制御部で測定値を収集するとともに、総合データ処理装置にデータをオンラインで配信しデータの編集および装置の作動状況を監視可能にする。気象データ、船底水温データはオフラインで総合データ処理装置に統合する。なおデータ処理装置は平成11年度整備予定。

 

(4) 観測装置設置場所

ブリッジBデッキのエアコンユニットルーム内に二酸化炭素観測装置、塩分水温測定装置を設置した。船底水温測定装置は、機関室第5甲板左舷側のシーチェスト外壁に温度センサーを断熱処理をして取り付けた。大気取入口とGPSアンテナはフライングデッキ(図1.5.1-3)に設置した。

 

(5) 観測間隔

航走中1時間毎に二酸化炭素濃度を測定した。水温、塩分については5分間隔で測定記録する。位置情報については測定時に同時に記録する。

 

(6) データの管理

観測データの標準基準には次のスケールを採用する。

二酸化炭素濃度:WMO標準ガスに基づく校正(WMO:世界気象機関)

塩分:IAPSO標準海水に基づく校正(IAPSO:国際海洋物理科学協会)

水温については検定付き二重管標準水銀温度計(ITS-90スケール)で確認をする。

 

1.5.3 観測システムの搭載設置

平成10年11月21日に位置情報取得のためのGPSアンテナ、大気取入れ口をフライングデッキに設置した。また観測装置設置のための待受工事を実施した。

平成11年1月10日に二酸化炭素観測装置、水温塩分測定装置等を設置した。

平成11年1月11日東京港から1月12日神戸港への航海期間を利用して次の試験を実施し装置が正常に稼動すること確認をした。平衡器通水試験、海水ラインリーク試験、ガスラインリーク試験である。NDIR検出器ゼロスパン調整、二酸化炭素濃度検量線の2次回帰を確認し、二酸化炭素の標準ガスが正常に測定できることを確認した。

位置データのGPSデータ取込を確認を行うとともに二酸化炭素データ取得についても電子媒体への記録を確認した。

海水供給ライン通水試験において観測装置への海水供給流量不足が認められたので本船に調整を依頼した。その後本船の協力によりバルブ調整をした結果、観測に必要な海水供給が出来る事を確認した。

 

 

 

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