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(4) エネルギー消費の効率化

1人乗りマイカーからP&BRシステムへの移行により、乗車効率が高まり、結果としてエネルギー消費の効率化が図られる。ここでは、ガソリン車であるマイカーの減少と、軽油使用のバスが増加することによる差異から金額換算で試算する。

 

a) 検討の前提条件

1] ルート別の走行距離は、実距離のラウンド値としAルート:20km、Bルート:10km(いずれも片道)と仮定する。

2] 車種別の燃費は、バス事業者等へのヒアリングより、乗用車(ガソリン);0.10L/km、バス(軽油);0.36L/kmと仮定する。

3] 各燃料の小売価格は、同様にガソリン;92円/L、軽油;58.5円/Lと仮定する。

 

b) 試算結果

1] P&BRシステム移行による燃料消費の節約を金額換算でみると、Aルートの場合、100人移行のケースで約35,000円、500人移行のケースで約175,000円と試算される。

2] これらを移行人数1人当たりの節約額でみると、約350円(往復)と換算される。

 

表2-2-9 燃料消費の節約額(往復)

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1. ルート距離はA:20Km、B:10Kmと仮定している。

2. 燃費及び価格は乗用車(ガソリン)で0.10L/Km・92円/L、バス(経由)で0.36L/Km・58.5円/Lと仮定している。

 

(5) 地球温暖化の防止

1] 前出の表2-2-6に示す通り、Aルートのケース5(500人移行)で排出二酸化炭素の削減量(炭素換算値)は約1,370kgにも及ぶ。

2] これは、システム移行者1人当たり約2.7kgに相当する。

 

 

 

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