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4.物流事業者を取り巻く経営環境の変化

1]ロジスティクスの進展と流通経路合理化の動き

・消費者ニーズの多様化、高度化、情報技術の進展等を背景に在庫の削減、売れ筋商品の確認及び重点的な生産・販売等による経済合理性が追求された結果、物流はより複雑で高度なものに変わりつつある。

・そのため、企業には従来の様に物流単体ではなく、生産から販売・消費までの流れをロジスティクスとして取り組んでいく動きが見られる。

・このロジスティクスの進展に伴い、物流施設の再編や多機能化を図るなどにより物流経路の合理化を進め、物流コストを削減していこうといった動きが一層強まる傾向が見られる。

・この様な中、港湾物流においても経由する物流施設をより少なくすることにより、コスト削減を実現していこうといった動きが見られ、港頭地区の物流施設を素通りし、内陸に立地する工場や配送センター等の自社施設とCYとを直結する物流が増加しつつある。

 

表1-6.近畿圏の荷主企業アンケート結果(回収:214社)

経由施設数の変化(N=214)

025-1.gif

 

経由施設別経由率の動向(N=214)

025-2.gif

 

【備考】

■経由施設数の変化

・経由施設数:荷主企業214社の物流施設利用回数の合計

・1流通あたり経由施設数:1回輸送する際の物流施設利用回数の平均

■経由施設別経由率の動向

・経由数:荷主企業214社の施設別の物流施設利用回数

・経由率:施設別利用回数/荷主企業の物流施設利用回数の合計

 

資料:(財)関西交通経済センター「近畿圏における物流拠点整備構想策定に関する調査研究報告書」(1997年)

 

 

 

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