内藤/本日はこのようなシンポジウムを開催された全難聴に厚く御礼申し上げます。
子供の人工内耳の実際的な成績と言葉に関する脳の活動を大きな柱にします。
子供の人工内耳から。スライドをお願いします。
人工内耳は、10年少し前から実用化しましたが、子供に使われ始めたのは、最近で、まだ7〜8年にしかなっていません。
当初は人工内耳をどのような子供に使うかハッキリしてませんでしたが、昨年、統一的なガイドラインが日本耳鼻咽喉科学会で作成されました。
これによると年齢は2歳以上であること、先天ろうの場合は早い方が良い。
アメリカの食品衛生局では1歳6ヵ月としてます。ヨーロッパでは、ドイツでは規制が緩く7ヵ月ぐらいから手術をしています。聴力では、純音聴力検査で100デシベル以上。
補聴器で言葉が分かれば問題ない。中耳炎などで黴菌がでている場合はそのままでは人工内耳を入れることは良くないので、治してから手術します。
第4は、リハビリなどの支援体制が無い時は手術しません。
このような体制ができたらします。
子供は放っておいて、後うまくゆくわけではありません。
手術だけなら誰でもできるが支援体制がきちっとしいないと出来ません。ここがとっても大切です。
次のスライドです。
現在まで、我々は子供の人工内耳を16名以上に実施しています。
これは、去年の秋で、当科で16名(18才未満)ですが今はもう少し増えています。この時の子供の平均年齢が5歳半、今は、もっと低い年齢で確実な診断をして手術することを目指しています。その理由は、今回の講演を聞いていただければわかります。
子供の高度難聴のもっとも多い原因は、髄膜炎という病気です。これは脳の髄膜に炎症がおきてそれが内耳に伝わって聞こえなくなる。手術するまでに平均2年半位は、補聴器を使ってじっくりと言葉の発達状況を観ています。しかし、ここまで必要かどうかわからないです。少なくとも半年から1年は補聴器の効果をみて、子供さんに効果があるか確かめて、それで手術をするようにしています。
要約筆記に早すぎませんか?
では、次のスライド。