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(III)磁気出力電話機(T対応)

(IV)アンプ付磁気出力電話機(両対応)

 

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多くの電話機は、磁気が漏れないように設計されています。つまり補聴器のスイッチをTにしても、音が小さくしか聞こえません。マイクで聞く場合も、普通の電話機のままでは音が小さく、聞くことができません。そこで、音声を増幅する「II.アンプ付電話機」があります。また、「III.磁気出力電話機」は「補聴器対応電話機」とも呼び、受話器内に小さなコイルを内蔵させたり、磁気出力できるレシーバを使った電話機です。これは、受話器から磁気として音が出力されます。このため、補聴器のスイッチをTにすると、明瞭な音を聞くことができます。しかし、磁気出力だけでは出力が不十分なことがあります。そこで、電話機と受話器の間にアンプを入れ、さらに受話器からは磁気が出るようにしたのが、「IV.アンプ付磁気出力電話機」です。NTTのハウデイ優やISDN対応の公衆電話はこれに該当します。

その他、聴覚障害者用の様々な電話機やテレ・コミュニケーションについて、NTTが冊子で紹介していますので、参考にして下さい。「耳が言葉が不自由な方のためのテレコミュニケーションガイド」NTT総務部社会貢献室編集(〒160-0023新宿区西新宿3-19-2、NTT新宿本社ビル内)FAX:03-5359-1507、TEL:03-5359-2155

 

(V)ライン出力利用(+アンプ)

補聴器に外部入力端子(オーデイオインプット)が付いている場合は、電話の声を補聴器のオーディオインプット端子に接続することで、明瞭な音声を聞くことができます。一般の電気店等で「電話録音用のアダプタ」を購入するか、ライン出力付のテレホンアダプタを購入します。録音用アダプタは1,200円程度で市販されています。人工内耳の場合も、テレホンアダプタで対応できます。出力が小さいときは、電話用アンプをはさみこみ使用します。

 

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