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2]外貿定期コンテナ航路の船型と港湾整備水準

 

ここでは、北九州港、博多港以外の外貿コンテナ航路の開設されている九州域内の港湾について、実際に投入されている船舶の船型と港湾整備状況について把握する。

航路別にみると、志布志港の東南アジア航路と細島港からの台湾航路については積載能力が300TEUクラスの比較的規模の大きな船舶が投入されている。中国航路や韓国航路は一部300TEUクラスの船舶が投入されているが、概ね200TEU以下となっている。いずれの航路についても船長は100m前後であるが、喫水は5.5〜8.6mと開きがある。

利用ターミナルとの関係をみると、大分港では水深-14mのバースが供用されており、長崎港も-12mバースが利用されているが、現在投入されている船舶の規模には、約1割の余裕水深をみても、-10m以上のバースであれば対応可能であることがわかる。

一方、志布志港は水深-7.5mのバースが利用されているが、約1割程度の余裕をみた場合、現在投入されている船舶よりやや大きな船舶が投入された場合にも対応が難しい可能性がある。

 

表2-2-2 船型と港湾

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資料)「九州の物流(平成9年度版)」(財)九州海運振興センターほか等より三和総合研究所作成

 

 

 

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