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(b) (a)号と同様の方法で移動後のスイープの起点と表示面の中心とのなす角度と、当初の設定値との差が3度以内であること。

(c) スイープの中心が表示有効半径の75%を超えて移動せず、かつ、リセットされること。

(d) 真運動装置の船速設定器を低速の適当な値に設定し、それぞれについて上記(a)から(c)までの各号を確認する。

(e) 真運動装置へ、ジャイロコンパス及び船速距離計からの信号が正しく入力されていることを確認する。

(f) リセットされる位置が、取扱説明書のとおりであることを確認する。

(g) 前(9)項の可変距離環による精度、前(11)項の方位精度並びに、前(12)項の距離分解能及び方位分解能について、それぞれ確認する。

なお、各精度(特に方位精度)の測定は、離心した状態では特に注意が必要で、慎重に測定しないと測定誤差を生ずる。

(17) 反射プロッターによるプロッティング設備については、プロッターガラス面に描かれたマークが観測位置を変化させても適正に映像の上に重なっていること、及び照明調整により見やすい明るさに調整できることを確認する。

(a) レーダーの映像面の全周にわたり、外周及び内周にある数点の映像にプロットし、このとき目の位置を移動してもマークが当初プロットした映像に対して移動しないことを確認する。

(b) 照明調整つまみにより、照度が適正に調整できることを確認する。

(c) そのほかのプロッティング装置については、操作及び目視により確認する。

(18) 9GHz帯の電波を使用するものにあっては、水平偏波を受信することができ、かつ、レーダービーコンの表示を消去させる装置(干渉除去回路)を備える場合は、当該装置の機能を停止させることができることを確認する。

(19) 2以上の航海用レーダーを備えている場合には、相互干渉像が現れないことを確認する。

(a) 相互干渉像は映像面に多数の斑点として現れることがある。

この斑点はいろいろな現れ方をして同じ位置に現れることはないので、一般の物標の映像とは区別することができる。

(b) 相互干渉が強く現れるときには、相互干渉除去装置の取付けについて考慮する必要がある。

 

 

 

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