e) 本方法による結果と国連勧告例示物質の結果との比較検討
2) 成果の概要
a) 試験装置を作製し、作製方法に関するノウハウを確立した。
b) 試験実施方法の詳細に関する知見を得た。
c) セルロースの種類と粒子径及び水分の燃焼性に及ぼす影響に関する知見を得た。
d) 臭素酸カリウムの種類及び水分の燃焼性に及ぼす影響に関する知見を得た。
e) カンタル線等着火具選択の指針を示した。
3) 今後の検討課題
a) セルロースの種類及び粒子径の標準化に関する検討
b) セルロース等の許容水分量の検討
c) 本方法による結果と国連勧告例示物質の結果との差異の原因究明
4.2. 委託研究-1「酸化性液体試験方法の検討」
1) 目的
本委託研究は国連勧告クラス5.1の酸化性液体の試験方法である時間-圧力試験について、試験方法の詳細を確立するため、以下の検討を行った。
a) 時間-圧力試験の試験方法のノウハウの確立と問題点の把握
b) 改訂された可燃剤であるセルロールの特性と燃焼性への影響の把握
c) 本方法による結果と国連勧告例示物質の結果との比較検討
2) 成果の概要
a) 試験実施方法の詳細に関する知見を得た。
b) セルロースと酸化性液体との混合時間は5分で十分である。
c) セルロースの種類(CF11とW-200)により、酸化剤によっては圧力上昇時間は影響を受ける。
d) セルロースの水分は5%以上で圧力上昇時間に影響を及ぼし、測定値のバラツキが大きくなる。
e) 本方法による結果と国連勧告例示物質の結果とには多くの酸化剤について差異が認められる。
3) 今後の検討課題
a) セルロースの種類及び粒子径の標準化に関する検討
b) 測定値に影響を及ぼすその他の要因の検討
c) 本試験による結果と国連勧告例示物質の結果との差異の原因究明
4.3. 委託研究-2「デフラグレーション試験特性に関する研究」
1) 目的
国連勧告クラス4.1自己反応性物質及びクラス 5.2有機過酸化物の分類試験の一つとして採用されているデフラグレーション試験について、試験方法の詳細に関する理解を深めるとともに、そのスクリーニング化の可能性を調べるため、以下の検討を行った。