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(7) 試験中は継続して着火ワイヤーへの通電を行う、試験混合物が着火又は燃焼しない場合は3分間通電する。燃焼時間は通電開始点から火炎の発生、白熱及び燃焼の増大のように主たる反応が終了するまでとする。スパークが発生したりぱちぱちとはぜるような断続的反応は燃焼時間に入れない。着火ワイヤーが試験中に切れた場合は、ワイヤーの切断が試験結果に影響を与えないことが確認できるまで試験を繰り返す。

点火してから主反応が終了するまでの時間を測定する。

(8) 試験は一つの混合比に対して5回行い、平均燃焼時間を算出し、燃焼時間の何れか短いものをその物質の試験値として採用する。基準物質もそれぞれ5回づつ行う。

 

1.4. 判定基準

 

(1) 容器等級1:質量混合比が4:1又は1:1の混合物の平均燃焼時間が、臭素酸カリウムとセルロースの混合比3:2の混合物の平均燃焼時間未満の物質

(2) 容器等級2:質量混合比が4:1又は1:1の混合物の平均燃焼時間が、臭素酸カリウムとセルロースの混合比2:3の混合物の平均燃焼時間以下で容器等級1に該当しない物質

(3) 容器等級3:質量混合比が4:1又は1:1の混合物の平均燃焼時間が、臭素酸カリウムとセルロースの混合比3:7の混合物の平均燃焼時間以下で容器等級1又は2に該当しない物質

(4) 酸化性物質に該当しない物質:質量混合比が4:1及び1:1の混合物の両方が着火しない、又は、その平均燃焼時間が、臭素酸カリウムとセルロースの混合比3:7の混合物の平均燃焼時間を超える物質

試験結果と経験的に知り得た性質が異なる場合は、試験結果よりも経験知見により判断する、また、得られた容器等級が複数のときは、数値の小さいものを当該物質の容器等級とする。

 

1.5. 基準物質の燃焼時間(国連勧告参考値)

 

(1) 3:7 臭素酸カリウム/セルロース 100秒

(2) 2:3 臭素酸カリウム/セルロース  54秒

(3) 3:2 臭素酸カリウム/セルロース   4秒

 

 

 

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