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5. モデル規則改正案

 

5.1 危険物の分類

5.1.1 危険物の再分類、新物質の規則への採入れ等(98/13、98/35及び98/72)については何れも分類に関するデータシートが添付されている。 フェロシリコンの適用除外規定については試験及び判定基準により行うとするノールウェイ提案(98/61)の趣旨は理解できるものである。

5.1.2 新しいタイプのリチウム電池に関する米国等の提案(97/83、98/24及び98/25)については、わが国業界(日本電池工業会)は提案趣旨は支持できるが、試験方法等の一部には修正意見を持っており、現在米国側業界団体と折衝中とのことである。

 

5.2 少量危険物

5.2.1 AISE(洗剤等の国際業界団体)は、少量危険物の要件緩和について提案している(98/65)。

 

5.3 輸送書類

5.3.1 米国は輸送書類には必要事項以外の事項の記載禁止を提案(98/7)し、14SCOMでその趣旨が採択されたすべての輸送モードに適用できる輸送書類の策定に対するCEPE提案(97/58)に対しては米英共同で意見を出している(98/20)。

 

5.4 吸入毒性(TIH)物質

5.4.1 吸入毒性(TIH)物質の輸送要件について米国は、輸送手順(98/26)、小型容器要件(98/27)、タンク要件(198/28)及び定義等(98/29)を提案している。 この中にはすでに14SCOMで決定されたものも含まれているが、米国は再度提案している。

 

5.5 有機過酸化物及び自己反応性物質

5.5.1 有機過酸化物リストへの新物質の追加に関するわが国提案(97/52及びCorr.1)は、CEFIC提案(98/75)と共に今回検討される。 CEFICはこの他にSRSへの新物質の追加(98/75)、PO及びSRSの温度管理(98/76)等を提案している。

 

6. 火薬類(Class 1)

 

6.1 6(c)試験

6.1.1 14SCOMでの決定に基づき本年2月に開催された会期外W/Gの報告書(98/10)が同W/G議長のノールウェイから提出された。 同報告書によれば、6(c)試験の問題点についてはある程度の結論が得られたが、未解決の問題も残っている。 この報告書の結論に対し、フランスおよびオランダから意見が出されている(98/60、98/69〜71)。

6.1.2 W/G報告書及び関連提案を基に今回会合でも6(c)試験に関するW/Gが設置され、そこにおける検討が予定されている。

 

6.2 その他火薬類関連事項

6.2.1 火薬類の分類については、ロケットの新エントリー(ノールウェイ:98/9)、エアーバッグ等の新分類(英国他:98/18)、新物質(オランダ及びドイツ:98/68及び98/73)等の提案が出されている。

 

 

 

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