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2. タンク

 

2.1 MEGCs(Multiple-Element Gas Container)

2.1.1 臨界温度65℃未満の非冷却ガス輸送用タンク(MEGCs)規定に関する14SCOMのW/G報告書(MEGCs規定案)に対する意見が米国(98/33)及びEIGA(98/46)が出されている。 いずれも規定案に対する技術的内容のものである。

 

2.2 その他タンク関連事項

2.2.1 14SCOMにおいてClass 3-9の物質に対するタンク要件を定めた米国提案(97/88)が原則合意されたのを受けて、米国は各物質に対するタンク要件を整理した提案(98/32)を行っている。 この米国提案に対し、ベルギーは新タンク要件の適用による現存タンクの使用について考慮が払われるべきであると問題を提起している。

2.2.2 前回会合におけるスペイン提案(97/36)に対する各国意見を考慮して、スペインはポータブルタンクの破裂板要件に関する修正提案(98/12)を行っている。

 

3. 小型容器及びIBCs

 

3.1 包装方法(Packing Instructions)

3.1.1 小型容器及びIBCsの包装方法については前回会合での合意が得られず、継続検討することとなっていた。 本件については英国と米国が中心となって前回会合で問題となった点を整理して提案(98/19、98/21、98/22及び98/23)を行っている。 陸上及び海上輸送モードの包装方法をどのように取りいれるかが大きな問題となって、小委員会の合意を得るのが困難な状況にある。

3.1.2 この英国/米国共同提案に対し、ベルギーやドイツは個々の具体的事項ではなく検討方法や原則的な問題を提案している(98/41、98/48他)。

 

3.2 その他の小型容器及びIBCs関連事項

3.2.1 プラスチック容器の低温試験要件(-18℃)について、輸送中に-18℃以下の温度が予想される場合には予想される温度で試験すべきとのフィンランド提案(98/57)は、限定された地域の問題であり、一般規定として規定する必要はないとするのが第二部会の意見である。 フィンランドは前回会合にも同趣旨の提案をしたが小委員会の同意は得られなかった。

3.2.2 英国は大型容器規定の採入れに伴う第4.1章の改正案を前回会合での検討を踏まえて改めて提案(98/52)している。本提案は小型容器、IBCs及び大型容器に関する規定で重複しているものを削除し、整理したものである。

 

4. 放射性物質

 

4.1 IAEA放射性物質安全輸送規則(IAEA ST-1)のモデル規則(国連勧告)への採入れについては13SCOM及び14SCOMで検討され、IAEAはこれら会合での検討結果を踏まえて採入れ案を作成し今回会合に提案している(98/44)。

 

 

 

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