高齢人口の都市化率と都市及び農村の高齢化率における変化を見てみると、表5に示されているように、都市化が急激に進んできていることがわかる。ところが、高齢人口の都市化率は総人口におけるそれに比べ非常に低い。総人口の都市化率は1966年33.5%から持続的な増加をみせ、1995年には81.3%に至っている。他方、60歳以上人口の都市居住率を見てみると、1966年の23.3%から58.5%へと持続的な増加傾向を見せてはいるものの、総人口のそれに比べると低い方である。さらに、都市と農村地域における高齢人口の比率を見てみると、まず都市の場合、1966年の3.6%から1995年には7%に増加している。農村の場合には、1966年の6%から1995年には18%にまで増加しており、都市との間に大きな格差が認められるが、これは若年人口の都市集中に起因するところが大きい。