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教育用小冊子「血圧測定に必要な循環生理学の知識」

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


V.血圧が高くなる機序

A 本態性高血圧症とは

 高血圧には原因が明らかに同定される二次性高血圧と,原因が同定できない原発性高血圧に二分される。後者は一般に本態性高血圧症と呼ばれているが,“本態性”は英語のessentialに対応する訳語であり,その意味は“根元的な”,あるいは,“本来的な”といったところで,血圧が高いことそれ自体が疾病の本態であるということになる。もっともWebsterの辞書によれば,医学的には「明らかな原因のない場合」に用いられるとあるので,多分に習慣的な用語でもある。
 本態性高血圧症の本態はいまだに不明とされているが,現在では本態にせまる種々の要因が挙げられており,またそれらの相互関連についても多くの問題が次第に解明されてきているので,その理解は以前に比べればだいぶ容易になっている。

B Pageのモザイク説

 Pageはいまからちょうど50年前に高血圧症の発症機序に関する論文をJAMA(米国医学会雑誌)に発表したが,その中で後年注目されるようになったモザイク説が述べられている。その骨子は,本態性高血圧症の発症の機序は単一の原因によるものではなく,多くの要因の相互作用によって生じるが,その様態は静的に固定したものではなく,万華鏡(Kaleido-scope)のように回すごとに組み合わせの状況が異なって見え,違った状況を呈するさまを表現した考え方で,分析的というよりは記述的な用語である。

 

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更新日: 2018年6月9日

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