病室で2匹の犬が患者さんと過ごした
特殊浴槽
これは特殊浴槽です。患者さんが寝たままでお風呂に入ることができます。最後まできれいにしていたいという方には,週に2回ナースとボランティアとが介助して利用していただいています。
患者さんと一緒に散歩に出かけています。ホスピスの側には広い小金井公園があります。患者さんは病院にいると,患者という役割をどうしても担ってしまうのです。人間全体を考えますと,すべてが病気というわけではありません。また,四六時中患者でなければならないというわけでもありません。人間は,病気の部分をもちながらも,社会性を保つことができるのですから,そういう部分をボランティアがきちんと支える。医療者と患者という関係でもホスピスではそれぞれの役割を越えた人間としての関係は十分に成立しますが,普通の,隣にいるような人が側にいてくれると,人間の生きる幅はさらに広がってくると思います。
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