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図 個人生活とボランティア活動

個人生活とボランティア

 ここで,ボランティアの仕事が私の個人生活の中でどのような位置を占め,どのような意味をもっているかを考えてみました(図)。
 この話のコンセプトを考えていたときに,このような図ができ上がりました。まず個人としての生活,それから職業人としての生活,それにボランティアをしている者はもう一つの生活の場であるボランティアの枠があります。この図面が少しずつ変わってきて,ボランティアの輪が少しはずれ隙間ができました。それから,プライベートの生活の輪にも職業生活の枠にも隙間ができました。この窓の外に広がっている空間を,日野原先生は「宇宙規模のいとおしみ」と表現しておられます。野村祐之先生も『ボランティアの心』(ライフ・プランニング・センター刊)という小冊子の中に「ボランティア活動は,日常生活に新鮮な息吹を吹き込む窓です」と書いておられます。
 私たちが社会生活を営むためには,個人生活,職業生活の枠が必要ですから,いとおしみの心はしばしば枠の中の深いところに眠ったまま忘れられていることが多いものです。

 

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