ホスピスの施設基準で必ずこういうスペースをとることがきまりになっています。ここではボランティアの方が午後3時にはティータイムのサービスをされる場所でもあります。
食堂では患者さんもご家族も一緒に食事をすることができますし,医師や職員も一緒に食べたりします。
音楽療法室もあります。ここには音楽を体感できるような装置と音響の設備がしてあります。庭もきれいに手入れされていて四季折々の花を病室から眺めることができますが,この手入れは恵泉学園短期大学の園芸学部の方たちがボランティアでやってくださっています。
平日は毎朝10時から看護婦はボランティアやハウスキーパー,事務職員に簡単な申し送りをしています。「きょうは何号室の方はちょっと具合が悪いので,その辺では少し声のトーンを落としてください」とか,お花の水かえをボランティアがしてくださるのですが,「今日はお部屋に入るのはご遠慮ください」とか,「どのお部屋に入っても大丈夫ですよ」とか,そういった情報を交換することにしています。
日替わりでボランティアが中心になってアートプログラムを催しています。火曜日は「歌と絵の会」,水曜日は「フラワーアレンジメント」,ほかに習字の会,歌う会とか,俳句の会,押し花をつくるといったいろいろな特技を生かしたプログラムを,患者さんにあまり負担にならない1時間から1時間半くらい,ティータイムの前にしています。
ベッドカバーやベッドのヘッドボードカバーなどもボランティアが手作りでつくって,なるべく病室らしくない雰囲気にするようにしています。火曜日にはチャプレンによる礼拝がありますが,礼拝のお手伝いなどもボランティアがしています。
患者さんにタッチするケアの部分とは別のセクションになりますが,2階に教育研究所をもっていますので,さまざまの研究会や講座などを開催するさいには受付や事務などのお手伝いをしていただきます。
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