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【建設場所】建設場所が決まらなければ設計はできない

 

●何をつくるか、どのようにつくるか、どういう技術でつくるかといったことはすべて設計にかかわることである。設計はどこにつくるかということが決まらなければ具体的には始まらず、アイデアの遊びになってしまう。まず場所があって、そこに必要なものがあって、それを満たすために何をどのようにつくるかを考えることから始まる。架空の場所で考えても徒労に終わる。現在、使える場所はどこか。現段階で実現できる可能性を考えるとインディアンテントのある場所しかないだろう。

 

【設計手順】この場所に足りないものから考える

 

●集会や展示のできる場所は当面、トンボ自然館がある。現地にどうしても欲しいものは何か。また、ここに足りないもの、欲しいものは何かと考える。

 

<トイレ、雑用水、飲料水が最初>

●まず、トイレから始める。排水ができないからコンポストトイレ、あるいはバイオガスの取れるバイオトイレにしたい。次に水を調達する。雑用水は下の井戸でまかなえる。飲める水は、雨水利用でその場で調達することができる。火や熱はソーラークッカーや温水器で得られる。

 

<次に宿泊できる建物をつくる>

●次に、インディアンテントは決して広くない。キャンプで寝泊まりするにしても数人であるしできれば冬の寒さをしのげる床のある建物が欲しい。テントまわりの広場を確保した上で、広場に面して小さな建物を建てることから始めると良い。

 

 

 

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