6. 情報発信・収集
(1)情報発信・PR
1]会報の充実
ア. 会報作成の考え方
●会報は、会と各会員を結びつける上で最も重要な手段である。一般に会の規模が大きくなると、活動にあまり参加できず、活動動向がわからない会員が増加する。そのような会員にとって会報は唯一の手掛かりとなる。このため、活動動向についてよくわからない会報であると、それなりに会への参加意識が低下していくものと思われる。
●また、会報は、対外的な会の“顔”となる性格のものであり、会報で書かれている内容によって、会のレベルをある程度推し量ることができる。新規に会員になろうとする人は、会の案内パンフレットばかりではなく、会報のバックナンバーで内容を確かめて会員になるかどうかを決めるケースも少なくないはずである。
●したがって、会報作成については、活動の重要事項として捉えて取り組まなければならない。それを怠ると、会員が離れていき徐々に活動が衰退していくことにもなりかねない。
●会報作成の心得として、会員をはじめとする読者の立場に立って次のような点に留意する必要がある。
a. 読者を引きつけるようなおもしろさがなければならない
・会や会員の動きがリアルに伝わるようなものでなければならない。自然保護・開発反対運動を行っている団体の会報は、上記のような点で非常におもしろいものが少なくない。つまり、現在、会やある会員がどういう意図で、どういう活動を行っているのか、どういう点に怒り、苦しんでいるのか、あるいは迷っているのか、これから何をしていきたいのかといった点について赤裸々に訴えるように書かれているからである。こういう内容になると、読者はそれを自分の立場に置き換えていろいろ考えてみることができ、共感を覚えることになる。
・また、文章表現は、学術誌などではないので、真面目な内容以外のものについてはユーモラスな遊び心が必要である。当会の会報はやや真面目すぎるかもしれない。