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5. 調査研究・受託事業

 

(1)自主調査研究活動

 

ア. 事業の考え方

 

●寄居におけるゴルフ場などの大規模開発は一見収ったかに見えるが、廃棄物の不法投棄、建設残土による埋め立て、駐車場や資材置き場としての樹林の伐開などが行われ、環境悪化が確実に進んでいるのが現状である。また、貴重な植物群落における盗掘なども後を立たない。

 

●こうした、状況に歯止めをかける一つの方法として、貴重な自然のある場所を自主的に調査して明らかにし、行政に働きかける等の行動を起こすことが効果的である。

 

●会員の中だけでは生物や環境の知識が豊富な人材が限られてしまうので、町内外のプロ、セミプロと連携し、情報交換や共同調査を行なうなどの協力関係を築く。

 

イ. 事業の推進方法

 

a. 保全すべき区域・開発危険区域の環境調査

●保全すべき区域、開発の危険のある区域をリストアップして、優先順位を決め、順次調査を行い、結果を公表していく。これによって安易な開発行為に歯止めをかける。

 

●この調査は、2年間で1調査程度のベースで実施する。

 

b. 環境モニタリング

●環境調査については専門家だけでは多くの地域をカバーできない。基礎的な情報については、地元の他の生物愛好団体や学校団体をはじめ町民に呼びかけるなどして継続的に環境情報を収集する。

 

●環境調査の一部は、YTCVのプログラムの中でも扱い、ボランティアによるデータ収集も行なう。

 

●この調査は、毎年1回、定期的に実施する。

 

 

 

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