3. 環境保全を担う人材の育成
●当会の活動目的の一つである「里山の自然を活かした環境学習の場を市民に提供すること」に沿って、環境保全活動を実践する人材の育成活用や環境保全やライフスタイルの変革につながるような思想の啓発活動を目的に、次のような事業を行なう。
(1)環境ボランティア育成・活用事業
ア. 事業の考え方
●『寄居環境保全ボランティア組織(YTCV :Yorii Trust for Conservation Volunteers)』を立ち上げ、里山をフィールドとし、レクリエーション的な保全活動を通じて里山の自然について理解を深め、守り育てることのできる人材育成を図る。これは、昨今の里山保全運動の高まりに応え、英国環境保全ボランティア組織(BTCV)を手本として、その寄居版を目指すものである。
●また、環境ボランティア参加者の中から、コアスタッフや寄居エコロジーパークでのリーダーとなりうる人材の発掘・育成も目指す。
●当事業については、参加者からはプログラム期間中にかかる食費や宿泊費などの実費を徴収するものの、それ以外の部分については無償とし、利益は考えないものとする。したがって、お金を払ってでも参加したい、参加してよかったと思えるような“有意義で楽しい活動”となるプログラムづくりが求められる。
イ. 事業の推進方法
●YTCVの活動フィールドは、当面は寄居エコロジーパークを中心に、男衾地域まで活動範囲を拡大する。将来的には利用者のニーズに応じて、町内の民間の森林、田畑、街並みなど、フィールドを広げて活動を展開していく。
●毎年、ボランティア活動希望者を募集し、友の会のメンバーとして登録(1年単位)してもらう。登録者には、年間ボランティア活動プログラムを送り、参加希望プログラムがある場合は、実施の1ヵ月前までに受付をしてもらう。
●高齢者には実践的なノウハウを有する方が多いと思われるので、シルバー人材センターなどの機関に積極的に声をかけて指導者を募集する。
●宿泊施設については、トンボ自然館を利用するほか、町内の宿泊施設とも連携する。野外での活動を中心としているため、参加者の安全性の確保と救急体制の仕組みをつくっておく。また、当会の専従スタッフまたはコアスタッフは、日赤・消防署等のノウハウを参考にして、簡単な救急法の知識を学んでおく。