新規の地元管理型エコロジーパーク
ア. 整備・管理の考え方
●これは、地元の発意で当会が支援しながらつくるエコロジーパークである。トンボ公園のほか、ホタル園、野鳥の森など、あるいはそれらの複合・総合型のものなどが考えられる。
●この整備の推進にあたっては、当会が地元の発意を起こすまで、地元への働き掛けをしっかりとしていかなければならない。自然に地元が動き出すというケースは、稀と見ておいた方がよい。その働きかけ方については、新潟県ホタルの会の平澤聡氏の次のような話を参考にしたい。
●新潟県内の各ホタルの会は、ホタルの育成活動に取り組んでいるが、とかく地域住民たちは、リーダーの○○さんの会といった特別な目で見て、参加協力してもらえない。そこで、会主体で活動するのではなく、地元住民主体で活動をしてもらう戦略に切り変えた。その方法は、地元住民の集まる場所で昔の自然環境のことを聞きながら、ホタルの生息する環境づくりの重要さに気づいてもらい、自らが動く必要性を感じてもらうようにすることだ。決して押し付けがましく、整備する必要性を説いても無理だ。
●このような仕掛け方のほかに、地元の物知りや職人などに、歴史やモノづくりの講演や講習会を依頼し、これを縁として活動に参加していただく方法なども考えられる。いずれにしても、こうした地道な時間のかかる取り組みをしなければ、地元住民が率先して動くような体制に持っていくことは難しい。
イ. 整備・管理内容
●整備・管理内容については、地元主体で決めるべきものだが、原則としてお金と労力負担のかからないものにしていく。
●必要な機材類は、当会が無償で貸与する。