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(2)直接管理型エコロジーパーク

 

折原ホタル公園(現 折原とんぼ公園)

 

ア. 整備・管理の考え方

 

●当公園は、アプローチ道路が狭く、駐車場スペースもないので、立地的に非常に利用しにくく、ほとんどイベント・行事以外に利用されることのない公園であるが、当公園は、ゴルフ場開発の圧力に抗して設置したものであるので、その役割は十分果たしている。

 

●しかし、あまり利用されない公園である事実を考慮し、整備・管理は、利用する面よりもむしろ貴重な寄居町の原風景としての典型的な美しい里山の風景を永続的に“保護”する面に重点を置いたものにする。

 

●将来的にはトラスト方式で買収をめざし、環境ボランティア活動の実践の場とする(「第1編第3章3.(1)環境ボランティア育成・活用事業」P.71参照)。

 

●ここはトンボばかりではなく、ゲンジボタルが見られる場所であるので、次のような理由から「折原ホタル公園」に名称変更する。

 

a. 広く町内外の住民の参加協力を得るためには、里山に生息するいろいろな生き物の環境づくりを行っていることを対外的にアピールしていく必要がある。

b. ゲンジボタルの多数発生する場所であることから、トンボよりもゲンジボタルの名所とした方がアピール性が強い。

 

●このようなことから、ホタル公園としてゲンジボタルの生育環境づくりに重点を置いたものにするが、もちろん、トンボの生育環境づくりについても配慮する。

 

●当公園については、末野トンボ公園であげるような市民農園などを付帯する空間的な余裕はなく、折原の住民参加による管理はあまり望めそうにない。したがって、今後も当会が直接管理する。

 

イ. 整備内容

●このまま現状を維持するだけとし、新たな整備は行わない。

 

 

 

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